
ドイツサッカー留学を考えているけど、"何の知識や準備が必要なの?"
留学を考えた際に、最初にぶつかるのが「結局、何を準備すればいいの?」という不安だと思います。
パスポートや保険、持ち物の準備はもちろん、
短期と長期では必要な書類や手続きの重さが全く違うので、ここを知らないまま進めると後からバタつきます。
逆に言えば、渡航前のポイントさえ押さえておけば、準備はシンプルになります。
現地についてから余計なストレスを減らせば、その分サッカーに集中できる。
留学の成果にも直結します。
この記事では、ドイツサッカー留学の準備を「共通で必要なもの」「短期だけ・長期留学だけで必要なもの」に分けて、チェックリスト形式でまとめました。
読み終わる頃には、短期/長期それぞれで何が必要かが整理できて、次にやるべきことが明確になります。
① 共通で必須(短期も長期も同じ)
A. パスポート書類の準備
- パスポート有効期限(目安:帰国予定日+3ヶ月以上)
意外と見落としがち
パスポートをすでに持っている方は、有効期限はいつまでなのか確認が必須です。
「すでに持っているから大丈夫」と思っていても、有効期限を事前に確認しましょう。
パスポートは当日発行ではありません。
外務省でも「余裕を持った申請」を呼びかけており、申請から交付まで約2週間程度、海外では2週間から1ヶ月程度が目安とされています。あくまで目安なので、不測の事態も含め、当日から起算して1か月前には手元にあるように余裕を持って申請しましょう。
- 航空券(片道または往復)
- 短期留学(原則90日以内):観光ビザ(シェンゲンビザ)で渡航するため、期限以内はビザ免除で滞在できます。
→この場合、入国審査で滞在目的・帰国予定を示す資料を求められる可能性が高いため、基本は「往復の航空券」を用意しておくと安心です。
- 長期(90日越え):原則として長期滞在の手続きが必要となり、ケースによっては片道渡航になります。(渡航前に自分の滞在形態にあった準備が必要)
- 緊急連絡先(紙でも持つ)
スマホのメモだけだと、紛失・電池切れで詰みます。
紙に書いた緊急連絡先(家/現地連絡先/保険会社/宿泊先など)をリュックに入れておくと何かあった際に安心です。
- クレジットカード+現金(少額〜生活費分)
- クレジットカードは2枚あると安心(紛失・利用停止に備える)
- 現金は、到着直後や軽食、現地で現金払いのみのお店に備えて必須
- 1ヶ月滞在なら、生活スタイルによりますが「現金は必要最低限+カード中心」が現実的です。
レートの関係上、換金場で日本円をユーロに変換するより、クレジットカード決済した方が手数料とレート的にも圧倒的にお得に済みます。
B. 海外保険(重要)
短期でも保険は必須だと思っておいてください。
特にサッカーは怪我のリスクがありますし、病気で病院で診察を受ける場合もあります。
かつて、救急車を呼んだ事例もあり、保険はしっかりカバーされているものを選択するべきです。
【主な人気の保険】
- ステップイン
- ケアコンセプト
- ドクターヴァルター
長期の場合は滞在ビザの申請にあたり、上記の3つの保険から"歯の治療保険"が含まれているものを選びます。
滞在予定期間をカバーしているのも重要です。(保険の期間分しかビザが降りない)
私もそうでしたが、ステップインを選ばれる方が多いです。
※よくクレジットカードに付随する保険で渡航は?という質問を受けますが、
それだと滞在ビザは降りないので注意が必要です。
C. サッカー関連
- スパイク(固定+可能なら取り替え式)
- レガース
- テーピング、サポーター(足首・膝など不安がある人は多めに)
- ウェア一式(練習着上下、インナー、ソックス、ウィンドブレーカー、
- 季節によって:帽子、手袋、ネックウォーマーもあると便利
現地で購入できますが、アシックスや日本製の製品を普段使っている選手は現地では手に入らない場合があるので、多めに持参しましょう。
"あると差が出る"準備
- プレー動画(YoutubeやURLで即見せられる形)
チームに興味を持ってもらいやすいのはもちろん、こちら側デレエベルかんや紹介先の方向性を判断する材料にもなります。できれば「ゴール集」だけでなく、
・受け方/持ち運び
・守備/切り替え
・対人(オフェンス、ディフェンス、ヘディング)
がわかるシーンも入れておくと評価されやすいです。
②短期だけ(2週間〜1ヶ月)
A. 「短期はここで差が出る」持ち物
・変換プラグ(ドイツはC/Fタイプが主流)
・モバイルバッテリー(移動中に地図・連絡が切れると詰みやすい)
・SIM/eSIM準備(到着直後から連絡がつくように)
※空港のWIFIが繋がらなかった時の保険と現地ついてからすぐSIMカードを購入できない場合に備えて、1週間プランなどに入っておけば安心です。長期留学でない限りは、eSIMがいいです。
過去に日本のSIMを失くすことがありました。
・常備薬(風邪薬/胃腸薬/頭痛薬など)
体調不良は短期にとっては致命的です。
B. 入国審査時で使う英語/とりあず日常ドイツ語 (超実用的)
入国審査では、パスポートやビザなどの必要書類のチェックを受けます。
その際に「滞在目的の説明」「滞在期間」「滞在先」または「滞在費(資金)」などを聞かれる場合があります。
日本国籍は通常、90日間ルールの範囲でビザなし短期滞在が可能です。
事前に用意しておくと安心なもの(見せるだけでOK)
- 帰国便の予約情報
- 入国目的は"for sightseeing and play football(観光とサッカーをプレーするため)"と伝えれば大丈夫です。
- 滞在期間は帰国便のチケットを見せれば問題ありません。
- 滞在先は、どこに宿泊地の住所をあらかじめもらって紙に書いておくと見せるだけでいいので安心です。
・EntschuldigungまたはSorry(すいません)
・Wo ist ...? (...はどこですか?)
・Danke(ありがとう)
Danke、Hallo、Sorryさえ、ちゃんと言えればOK
③ 長期滞在の場合(ワーホリ/語学)
A. 滞在ビザ、滞在設計(ここが一番大事)
・どのビザで渡航するのか(ワーホリ/語学 etc)
ドイツ留学するにあたって、どの滞在ビザを選択するのかで用意するものが変わります。
どのくらい滞在するのか?予算なども含めて今後の滞在プランの設計が必要です。
・閉鎖口座や資金証明が必要になるケース
日本でワーホリを取得した場合は、閉鎖口座は不要ですが、
現地申請の場合は「資金証明のため」必要になるケースが多いです。
ただし州や担当者によって申請内容が異なりますので、現地で柔軟な対応が求められます。
・住民登録、銀行、SIMなど
長期の場合はドイツに着いたら"原則14日以内に住民登録をする必要"があります。
住民登録を終えないと、銀行口座の開設やビザの申請も含め申請や登録ができません。
銀行口座に関して、どの程度ドイツに滞在かによってオンラインバンキングのみの開設で十分な場合もあります。
携帯は現地で使えるように日本でSIMフリーの携帯設定で渡航し、
現地でSIMを購入・設定をする必要があります。
・住居(留学会社に寮を持っているか)
留学会社の多くは寮を確保している場合が多いですが、個人や規模が小さい会社の場合は寮はない場合があります。
事前に確認しましょう。
弊社ではハノーファー界隈のSeelzeに選手寮を完備してます。
B. 長期で"持っていくと便利なもの"
・予備のスパイク、インソール
・コンディショニング用品(必要な場合)
弊社の寮にはブラックロールなどのケア用品は完備
・体のケア用品(日本製や特別なものを利用している)
長期の留学になると怪我の発生率は高まります。
普段から利用しているテーピングやスパッツなどの体のケア用品は多めに持ち込んだ方が安心です。
・紙媒体での書類の一式
携帯やパソコンにデータとして持っている場合でも、現地で滞在ビザの申請時には紙で提出します。
C. 長期は「生活のルーティン」がパフォーマンスを決める
・食事、睡眠
サッカー選手は体が資本です。
食事へ多くの投資をした方が、パフォーマンスは当たり前ですが上がります。
夜遊びや就寝前の動画視聴は睡眠の質が下がるので注意が必要です。
・自主トレやジムでの筋トレ
練習回数が限られているので、足りないと感じる選手は自主トレやジムにてしっかりと筋トレを行う必要があります。
上のリーグへステップアップするためにはジムでのトレーニングが必須。
・リカバリーをしっかりと行う
ドイツにはバスタブがほとんどないため、サウナやプールにてリカバリーをします。
日々の体のメンテナンスが怪我への防止とプロへの道の最初の一歩です。
④出発前48時間チェック(最終確認リスト)
書類・データ
- パスポート(残存期間)/航空券/保険証(PDF+紙)
- ビザ関連(日本でワーホリを取得した場合)
- 重要書類をクラウド+紙+スマホオフラインに保存
お金・通信
- クレカ2枚/現金少額/暗証番号確認
- SIMフリー携帯/eSIM、ローミング設定、空港WIFI頼りにしない
健康・トレーニング
- 常備薬、テーピング、サポーター、湿布など
- スパイク、ランシュー、サッカー用具一式
- 渡航日前日は追い込み練習しない(怪我防止)
- 睡眠優先、移動中の水分補給
空港・入国
- 入国で聞かれる3点(目的/期間/滞在先)を口頭で言える準備
- 乗り換えも含めて事前にイメージしておく
まとめ|準備は「短期=抜け漏れゼロ」「長期=滞在設計」が鍵
ドイツサッカー留学の準備は、やること自体はシンプルです。
ただし、短期と長期では"詰まりやすいポイント"が違うので、そこを押さえておくことが大切です。
・短期 (2週間〜1ヶ月):怪我や体調管理、忘れ物、そのまま成果に直結する。
→「書類、通信、常備薬、入国対応、体調管理」を抜け漏れゼロにするのが最優先。
体調不良や渡航前に怪我をした状態で万全ではないのが、一番成果を得られません。
・長期(90日超え):ビザ、保険、住居、資金など、生活の土台がパフォーマンスを左右する。
→滞在設計(順番と準備)が最優先
この記事のチェックリストを上から潰していけば、準備は確実に進みます。
あとは、【何を目的に、どの期間で行くのがベストか】を決めるだけです。
迷っている人へ|まずは"目的"だけでもOKです
「短期でいいのか」「最初から長期がいいのか」
ここが一番迷うポイントだと思います。
結論、最適解は目的と現在地で変わります。
・力試しで基準を知りたいのか
・長期挑戦に向けた準備
・契約を視野に入れた本気の留学
・語学や生活も含めて、環境を変えたいのか
この辺りをこちらへ投げかけてもらい、一緒に整理すると準備も一気にラクになります。
問い合わせテンプレ(コピペして送ってください)
下の内容を送ってもらえれば、
状況に合わせて「短期/長期のどちらかが合うか」「渡航時期」「準備の優先順位」など面談で一緒に整理します。
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info@nextgenjapan.com
・名前:
・年齢/学年:
・所属(クラブ/部活/大学):
・ポジション:
・渡航希望時期:
・留学希望期間:
・目的(契約前提の渡航/力試しなど):
・(あれば)プレー動画URL:
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「まだ行くか決めていない」段階でも大丈夫です。
まずは目的と状況をお聞かせください。
最適な進め方を一緒に考えましょう。

