
「ドイツサッカー留学って、短期でも意味があるの?」
結論から言うと、あります。
ただし2週間・1ヶ月で起きるのは"人生が変わる"というより、
自分の現在地(通用する部分・足りない部分)と次に何をすべきかがハッキリすることです。
短期留学の価値は、環境を変えた瞬間に見える「差」を、曖昧な感想で終わらせず、
次の成長につながる行動に落とし込めるかにあります。
この記事では、ドイツ(ハノーファー)での短期プログラムを例に、
- 具体的に何をするのか(練習参加の流れ/生活面のサポート/ブンデスリーガー練習見学・試合観戦)
- 2週間/1ヶ月で何が変わるのか(得られる成果・限界・向いてる人)
を、できるだけ現実的に整理します。
これを読み終える頃には、「短期で試すべきか」「最初から長期にするべきか」、
あなたによっての最適解が判断できるはずです。
2週間と1ヶ月で"変わるもの"は違う
2週間で変わること(短期の価値は"現在地の可視化")
2週間の短期留学で1番大きい成果は、上手くなること以上に、
「自分の現在地」と「次の打ち手」が具体化することです。
日本での評価や感覚が、ドイツの基準に置き換わる。
これが短期最大の価値となります。
① まずは"基準"を知る(強度・スピード・対人の当たり前)
ドイツのチームに入ると、最初に驚くのはテクニック以前に、プレーの強度と対人の基準です。
球際、切り替え、当たり方、守備の寄せ、間合い...「これが当たり前なのか」と体で理解できます。
② 課題が整理できる(技術・判断・身体能力のどこがボトルネックなのか)
短期で得られるのは"気合い"ではなく、課題の切り分けです。
通用しない理由が、技術なのか、判断速度なのか、身体(フィジカル/強さ/持久力)なのか。
自分の弱点が具体的になると、帰国後のトレーニング内容が変わります。
多くの選手のはフィジカル面で大きい差を感じます。
③ コミュニケーション問題に気付ける(これを落とす選手が一番多い)
サッカー留学で一番落としがちなのが、「コミュニケーションが取れない」問題です。
「サッカーさえ上手ければいいんでしょ?」と思って来る選手も多いですが、それが成立するのは、圧倒的な実力差がある場合(チームにとって王様的な存在になれる選手)です。
実際は、
コミュニケーション能力(=信頼)> 技術
だと私は感じてます。
味方が何を求めているのか、監督の戦略通りにプレーできているのか、そこで差が出ます。
短期でもここに気付けるだけで、次の準備が変わります。
④ ドイツのフィジカル基準を"体感"できる(下部リーグでも強い)
ドイツは世界的にみてもフィジカルは非常に重要視され、
どんな下部リーグでもプロ並みの体の強さを持つ選手が多いです。
多くの留学生が驚くのは、ディフェンス間合とリーチ。
「こんな間合いからシュートが来るのか」であったり、
「ドリブルしていて、こんなところから足が出てくるのか」
この"差"を体感すると、必要な体づくりやプレーの選択(持ち方・置き場所・判断)が見えてきます。
2週間の結論:"次の一手"を見極めるための投資
長期留学には長期のメリットがあります。
けれど、長期は時間と支出も大きい。
だからこそおすすめは、まずは短期留学で現在地を確認してから、長期に進むか判断することです。
・小中学生のうちに「チームでドイツ遠征」
・高校生の春夏休みなどで「短期留学」この順番が・経験の積み方としてすごくいいと思っています。
1ヶ月で変わること(短期の中で"成長のサイクル"を回せる)
1ヶ月あると、2週間で感じられることにプラスして
2週間では難しい「"適応→修正→再トライ"」ができます。
これが1ヶ月以上のメリットです。
① 生活と移動に慣れて、サッカーに集中できる状態を作れる
最初の1〜2週間は、どうしても生活面で負荷が出ます。
時差ボケや環境の違う場所での宿泊を含めなれるまでに時間もかかります。
1ヶ月あると、環境に慣れて"サッカーに集中できる日"が増えるのが大きいです。
② 練習参加が複数回になりやすく、改善が結果につながる
練習参加が増えると、1回目で上手くいかなくても、
「次はここを変えよう」→「改善して再挑戦」
という修正ができます。短期で伸びる選手は、この回転が早い選手です。
③ チーム側との関係が作れ、次のステップの相談がしやすい
1ヶ月いると、監督や選手と関係ができてきます。
いい関係ができると、評価や今後に関してのプランニングの相談しやすくなり、
次のステップ(別チーム練習参加、次回の渡航、長期化など)の話が繋がりやすいです。
2週間でも1ヶ月でも、短期留学の価値は「現在地がわかり、次の打ち手が見えること」です。
では、その変化を生むために、現地では具体的に何をするのか。
ここからは、短期プログラムの中身を"できるだけイメージできる形"で紹介します。
この短期プログラムで「何をするのか」(中身を具体的化)
練習参加の調整・チームとのやりとり
短期留学で一番大事なのがここです。
現地のクラブへの連絡、練習参加日の調整、当日の集合場所や持ち物など、
"練習に辿り着くまで"の段取りをサポートします。
さらに、現地でよく使うサッカー用語のレクチャー(ポジション名・プレーの要求・声かけ)も事前に学び、練習参加で力を発揮しやすい状態に整えます。
短期は「1回の練習参加の質」が成果を左右するので、ここが雑だと本当に損します。
生活のサポート(空港送迎・生活のアドバイス・緊急対応)
初めての海外だと、サッカー以前に"生活の不安"でメンタルや体力が消耗します。
だから短期ほど、生活面のサポートが効いてきます。
空港送迎をはじめ、現地での移動や買い物のコツ、生活の注意点などを案内し、必要に応じて怪我・病気の対応などの緊急時にも対応します。
"「余計な不安を減らして、サッカーに集中できる状態を作る」"のが目的です。
見学・観戦(ハノーファー96など)
ハノーファー96の練習見学や試合観戦も組み込むことも可能です。
短期留学で効くのは、「体験」だけで終わらせずに、
基準(当たり前の強度・スピード・判断)を目で見て自分に落とし込むこと。
トップ基準を"目で見て体に入れる"と、練習参加での意識や準備の質が一段と上がります。
短期留学の学びを跳ね上げる重要な部分です。
(希望者)語学学校の手続き
希望者には語学学校の手続きも対応します。
短期でも、最低限のコミュニケーションができるだけで練習参加の質が変わります。
例えば、
・自分から味方へ指示ができる
・練習中の単語が拾えて、理解がしやすい
・監督やチームメイトといい関係を作れる
語学学校をすぐ行ったから、話せるようになるわけではありませんが、
行くことでドイツ語に早く耳が慣れ、数字や色、
自己紹介や挨拶がしっかりできることでコミュニケーションが生まれます。
簡単なコミュニケーションを積極的に取る姿勢が、
評価へつながり、練習参加時にいいプレーを出しやす環境を自らつくれます。
短期留学の前提(「思っていたのと違う」を防ぐために)
短期留学を検討するなら、最初に"前提"を知っておくことが重要です。
ここが曖昧なまま進むと、現地で「こんなはずじゃなかった」とミスマッチが起きやすくなります。
なので、事前に必ず確認してください。
多くの方が短期留学に対して、次のイメージをしがちです。
・「毎日サッカー漬けでガンガン練習できる」
・「いくつもののチームを次々回れる」
ただ、ドイツの現場では文化が違います。
①「毎日サッカー漬け」には基本ならない(練習頻度の文化が違う)
ドイツのアマチュアチームの練習は、"基本的に週に2回(1回90分前後)"が多いです。
リーグが上がるほど週3回になるケースもありますが、
最後の練習は試合前調整の練習内容のため、練習生は入れない場合が多いです。
日本は毎日練習するチームも多いですが、ここが一番ギャップになりやすいポイントです。
ドイツは、短い時間で強度の高くやり切る文化で、
クラブによっては"自主練の扱いが厳しく(推奨されない)"こともあります。
そのため、留学生の1週間のサイクルの例は以下のようになります。
- 月 OFF/各自自主練
- 火 練習
- 水 OFF/各自自主練/ブンデスリーグ練習見学
- 木 練習
- 金 OFF/各自自主練(※チームが許可すれば練習)
- 土日 OFF/各自自主練/試合観戦
多くのチームは「火・木が練習」「日曜に試合」というリズムです。
できるだけ練習の回数が増えるように調整はしますが、基本は週に2回がベースとなります。
②「多くのチームで経験」は短期だと現実的に限界がある
長期留学なら、契約前提での練習参加になり、時間もあるため複数チームを見られる可能性は上がります。
一方で短期留学は滞在期間の都合上、1〜2チームが妥当です。
特にリーグのレベルが上がるほど、
・練習の雰囲気や連携に影響が出る
・怪我のリスクが上がる
と言った理由で、「契約前提でない練習参加」を受け入れないクラブもあります。
③だからこそ短期は「量」より「質」で勝負する
短期は回数で勝ちに行くより、
・1回の練習参加の質を最大化する
・現在地と課題を言語化して、次の打ち手を持ち帰る
ここに価値があります。
料金目安(2週間/1ヶ月)とプログラムの前提
料金は、週2回の練習参加が目安で、以下の通りです。
- 2週間=1500€
- 1ヶ月=1900€(税抜)です。
※滞在先は寮が空いていれば同料金で使用可能です。
満室の場合は宿泊施設を個人でご用意していただく形になります(ご提案は可能です)。
・料金に含まれるもの(例:練習参加調整、生活サポート、緊急時対応、見学・観戦アレンジ等)
・料金に含まれないもの(例:航空券、食費、交通費、保険など)
詳しくはお問い合わせください。
1日の流れ(練習がある日のイメージ)
料金と前提がわかったところで、
「実際の現地生活はどんな感じ?」か気になると思います。
ここでは、短期留学生の練習のある日の1日の流れをイメージしやすい形で紹介します。
| 時間 | タイムスケジュール |
| 07:00 | 起床&朝食 |
| 09:00
- 13:00 |
①語学学校(希望者)/自己学習 ②ハノーファー96練習見学 ③軽いランニング等
|
| 18:00
- 21:00 |
練習参加 |
| 22:00 | 帰宅&夕食 |
| 23:30 | ストレッチ&就寝 |
※語学学校は基本1ヶ月単位の契約となります。
練習がない日の例
・語学学校/自主練
・練習見学/試合観戦
・体のケア/次の練習に向けての準備
2週間プランで「得られる成果」(現実ライン)
2週間のゴール設定
2週間は"結果を撮りに行く"というより、"次につながる材料を集める"留学の意識となります。
①「自分の現在地」、②「今後の成長に向けて、必要な準備と計画」、③「ドイツの環境は合うのか?海外は合うのか?」
この3つが見えていれば勝ちです。
サッカー面では、なるべく早く環境になれるということ。
日本の間合いやフィジカルの強度は全然違います。
自分の実力を出せるように早く順応する必要があります。
海外生活では日本ではあり得ないことが多々起きます。日本の当たり前が海外の当たり前ではないことを知ることが、今後の人生1つの糧になります。
長期留学の前に短期留学を一度育成年代で入れることで、自分はドイツが合うのかがぼんやり感じれるはずです。
成果チェックリスト(2週間)
- 強度(フィジカル面、切り替え、球際、スピード感)の基準が体感で感じた
- 自分の武器が"通じる場面"と"消えてしまった場面"がわかった
- 自分の課題が見えた(例:判断スピード、対人、フィジカル等)
- 海外環境でのルーティンが作れた(食事、睡眠、練習に対する準備)
- 将来への計画(長期留学へ)をざっくりみえた
1ヶ月プランで「得られる成果」(伸びるポイント)
1ヶ月のゴール設定(おすすめ)
1ヶ月あると、「適応→改善→再挑戦」ができるのが強いです。
練習参加の1-2回は緊張や環境の慣れなどで、ほとんどの選手が不完全燃焼で終わります。
1ヶ月以上の留学や長期留学のメリットは改善して次で評価を取り返せる期間があるということです。
短期で伸びるのは間違いなくここの部分です。
最初から自分の力を最大限出し切れる選手はほとんどいません。
実力や自分の武器出せない中で、どうしたら自分を表現できるのかを考え次回の練習でその改善点を活かし、挑戦する。
この積み重ねと思考が短期間で選手は大きく成長します。
成果チェックリスト(1ヶ月)
- チーム内での立ち回り(声かけ、要求、ポジショニング)が改善した
- 練習で"自分の実力の100%"を出せるコンディション管理ができた
- 監督やチームメイトから良い評価をもらい、次の機会に繋がる関係値がつくれた
- 自分の強みを再確認または新しく見出し言語化できた
- 今後のプラン(次の渡航時期、準備内容、やるべきこと)が見えた
よくある質問 Q&A
最後に、短期留学でよく聞かれる不安や疑問をまとめます。
ここを読めば、「結局、自分は行くべきか?」がさらに判断しやすくなります。
目安としては、強豪校スタメン級であれば5〜6部の練習参加が現実的になりやすく、
大切なのは「何部に行けるか」より、その環境で何を掴んで帰るか。
短期ほど「無理して悪化」が起きやすいので、違和感がある時点で早めに相談するのがおすすめです。
寮が空いていれば基本入居していただきますが、 満室の場合はホテル/アパートメント/ユースホステルなどの選択肢で手配相談が可能です。 時期によって空き状況が変わるため、早めに決めるほど選択肢は増えます。
短期は滞在日数が定められているため、
ケースバイケースになります。(時期・カテゴリークラブ事情で変動します。)
短期は「数を回る」より、狙った環境で結果を出せる準備をして臨む方が成果につながります。
あるだけでクラブ側の興味を引きやすくなります。
ゴールシーンだけでなく、
・受け方、運び方
・守備の戻りや切り替え
・ドリブンや対人の強さがわかるシーン
など日頃から試合のビデオをまとめておくと今後にも役立ちます。
申し込み〜渡航まで(ざっくりの流れ)
- 問い合わせ(時期・年齢・目的・期間の希望など)
- オンライン面談(現状や留学にあたっての説明)
- 具体的なプランの提案→申し込みへ
- 渡航・現地スタート
① お問い合わせ
まずはお問い合わせください。
info@nextgenjapan.com
その際に、わかる範囲で以下を送ってもらえるとスムーズです。
・年齢/学年
・現在の所属(クラブ・部活など)
・渡航希望時期(いつ頃)
・希望期間(2週間or1ヶ月)
・目的(力試し/進路前の調整/長期の前に現在地の確認など)
・プレー動画(あれば)
② オンライン面談(目的の整理)
オンラインで現状と目的をヒアリングし、
「短期で何を得るべきか」「どの期間が合うのか」を整理します。
短期は目的設定がズレると満足度が落ちやすいので、ここを一緒に固めます。
③ 具体的なプランの提案 / お申し込み・準備のスタート
ヒアリング内容をもとに、
渡航時期・練習参加の方向性・生活面の段取りなど、現実的なプランを提案します。
(滞在先の状況や現地クラブの事情によって、最適な形を調整します。)
内容にご納得いただけたら申し込みへ。
渡航までに必要な準備(持ち物・動画・最低限の言語・コンディション調整など)を進めます。
④ 渡航・現地スタート
まとめ
短期留学で一番大事なのは、「行くこと」よりも行って何を確認し、何を持ち帰るかです。
2週間は"現在地の確認"に強い。
1ヶ月は、"適応→修正→再挑戦"まで回せる。ここが違いです。
留学期間は一番迷うポイントだと思うので、目的と現在地をヒアリングした上で、最適なプランを提案します。
問い合わせは難しく考えなくてOKです。
まずは下の内容を送ってください。
⚫︎- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -⚫︎
【送るだけテンプレ】
・年齢/学年:
・現在の所属(クラブ・部活など):
・渡航希望時期(いつ頃):
・希望期間(2週間or1ヶ月):
・目的(力試し/進路前の調整/長期の前に現在地の確認など):
・プレー動画(あれば):
⚫︎- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -⚫︎
まずは気軽にご連絡ください。
無理なご提案はしません。



