今回、ドイツでペットの緊急時にどうするべきか!?という内容で書いていきます。
なぜこの記事を書こうと思ったかには理由があります。
数ヶ月前、我が家の猫の異常に気づき、すぐに病院に行くことにしました。
結論から言うと、膝が骨折していて手術したのですが・・・
問題はこの手術までの流れです。
当時、異変に気付いた時は、すでに24時過ぎの夜中であったこともあり、通常の獣医(Hausarzt)は当然閉まっていて緊急担当(Notdienst)のところに行くことにしました。
※Notdienstは、各地域の指定の緊急担当が順番に担当してます。
そこに電話をしたのですが、「繋がらない」、記載のあったその他の緊急担当にかけると「⚪︎⚪︎病院に連絡するようにと自動アナウンスが流れる」など・・・
緊急担当じゃないんかいーーーーーー!!!!????
実際、全くスムーズに行かなくて、パニックになりました。
次はスムーズに確実に冷静にできるよう自分とあなたに向けて、私の実体験を元にお伝えします。
これを読めば、次のことがわかります。
- 緊急時どうすればいいの?
- 手術になったらどうするの?
- 手術後はどうするの?
猫が急病または骨折をした場合どうする
もし猫が「熱を出した」や「骨折の疑いがある」場合は、すぐに対応しましょう。
1日遅れれば、手遅れになる場合があります。
迅速な対応が大切です。
- 営業時間内 → Haustiertarzt (普段から通っている獣医)の所で診察
- 営業時間外 → 地域別で時間外の緊急当番が決められているので、そこに電話する
▪️ 緊急担当の調べ方【Tier, NotfallまたはNotdinst+地域名(例:Mainz)】
※私の時はすでに24時半過ぎになっていて、緊急当番の番号に電話をかけたのですが、電話口で対応は24時までなのでこちら( ℡ ⚪︎⚪︎⚪︎ )に電話してくださいとアナウンスが流れました。
そこにかけたら次はこちらへとなり、たらい回し状態でかなり焦りました・・・。
表示されている電話番号に片っ端からかけてようやく連絡が繋がり、結局Tierklinik Hofheimに行けと指示を受けました。
フランクフルトやマインツ近辺に住まいの方でペットの営業時間外の緊急時はここに行くようです。
24時間営業していて、施設がかなり整ってます。
車がないといけないので、交通の便は非常に悪いのが難点です。
【住所】Katharina-Kemmler-Straße 7, 65719 Hofheim am Taunus
緊急病院に着いたら
まず、受付の方に猫を渡し、問診票を記入します。
後はレントゲンと診察まで待つのみです。
ちなみに診察まで、大体3時間ほど待ちました。
もし手術と言われたらどうする?
《手術費に関して》
もし手術が必要と言われた場合は、担当医から手術が必要な旨を伝えられ、そのだいたいの見積もり金額を言い渡されます。
今回私の猫は膝の骨折でしたので、見積もりは 2000 - 2500 EURと言われました。
「ん・・・0多くない!?」
600 EURほどかなと思っていたので、頭が真っ白でした。
もちろん一括での支払いはできないので、獣医から分割払いを勧められました。
分割払いには、住民登録証明書(Meldebestätigung)の提示が必要ということで、一度家に取りに帰りました。
もし、ない場合はAmt(市役所)に直接行きもらう必要があります。
※料金は大体5EURほど
分割払いの詳細は後日ポストでBFS(ペット専用の金融会社)から送られてきます。
ちなみに初回の手術費用は2100EUR
パスワードと詳細が送られてきますので、BFSサイトにログインし、自分の支払い可能な期限で登録して完了です。
《手術前の注意》
今回即日手術という緊急自体でしたので、例外ですが、基本は下記のような注意を担当医から言われます。
- 手術前日の夜から食事は禁止
- 活発的な猫は大きなケージで入れる
《どのような手術をしたか》
膝の骨を形成と固定のために4本の細い棒を入れました。
こんな小さな足に4本入っているとは・・・
触ると確かに何か入ってました。
手術後はどうする?
骨折の手術は、術後1日経過を確認するため、その日にピックアップはできません。
もちろん、手術後に手術の結果を担当医から知らされ、それと合わせてピックアップの時間を伝えられます。(プックアップは私の場合はだいたい1日後)
ピックアップまでの1日は、病院施設内の共同スペースで他のペットと過ごします。
そこでのストレスをなるべく軽減させるため、事前に普段どういった(餌の銘柄)餌を食べているのかなど聞かれます。
→ちなみにこの餌代等の飼育代は後で請求されます笑
ピックアップ時に担当医から、うちの猫は食事は取らなかったみたいで、家に帰ってからも食事やトイレをしないようだったら、再度病院に来るよう言われました。
ですが、家に着いた途端にトイレに直行し、しっかりというほどモリモリご飯を食べてました。
緊張していたせいで、リラックスできなかったみたいです。
約3日後に普段通っているTierarztで膝の状態や傷口のコントロール、10日後に抜糸をしました。
抜糸は大体20分ほどで終わり、料金も10EURもしなかったと思います。
ピックアップした後、家での過ごし方
家では完全安静で過ごすために、大きいゲージを買う必要があります。
狭いとストレスを与えてしまうので、トイレも入るくらい大きさ【106×71×68.50】を購入しました。
(だいたい120 EURくらい)
私が買った同じものはこのFRESSNAPF公式サイトより購入できます。
緊急時だったので、このペットショップで購入しました。
ここでは正直かなりお高くつきます。
もし時間があるなら、アマゾンで同等の大きさのゲージを買うことができます。
ちなみにゲージ(檻)のことをKäfigといいます。
2週間毎朝、病院からもらった痛み止めを与えました。(ここでは最大14日間の利用:それ以上は与えないよう注意が必要)
注射型で、容器からスポイトのように吸い取り、口に直接与えます。(体重により量が異なります。注射器に目盛りが付いているので、しっかり確認)
どうしても直接与えられない場合は、餌の中に混ぜでも良いとのこと。
小さいとストレスを与えてしまうので、なるべく大きいものが好ましい。
約1ヶ月後にピンを抜く手術
1ヶ月後に膝のピンを抜く手術があります。
これでだいたい600 EURほどでした。
手術時間は大体1時間ほどで、麻酔から目覚めるのも含め4時間ほど。
ピンを抜いた後は、再度2週間ほど安静です。
ゲージに入れる必要はありませんが、高いところに登らないよう注意が必要です。
就寝中は心配だったので、ゲージに入れ、日中は外に出すようにしてました。
まとめ
今回、猫を飼って初めての手術+海外というダブルパンチで、かなり焦りました。
まさか生後1年もたたない猫がこうなるとは予測もしてませんでした。泣
手術費用もかなり高額で、2100EUR(初回の手術)+600EUR(ピンを抜く手術)+ゲージ(120EUR)
大体3000 EUR (30万ちょっと)ほど。
一応ドイツにもペット用の保険があるみたいで、担当医から聞いたところ大体50EUR/月々だそうです。
これに加入していれば、かなり負担してくれるそうですが、手術までの重症なケースは稀です。
その一回のために月々払い続けるのはちょっと高いですよね。
部屋飼いのなので基本的には必要はないとは思いますが、もしお金に余裕があれば加入しておけば、何か起きた時は安心です。
うちの猫ちゃんにはこれからも元気に過ごして欲しいと願ってます。
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