どうも中川です。
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大体の方であれば、ドイツで運転したいなと思ったら、ドイツで免許の切り替えを行いますが、私は18歳(高3の冬から)でドイツに来たので、日本で免許を取れませんでした。
なのでドイツで実際に車校に通って、免許を取得したのでそのことについて書いていこうと思います。
取得が2017年か18年の時なので、もしかしたら多少変わった部分もある可能性もあります。
その当時のことを思い出しながら、ネットで調べた情報と併せて紹介していきます。
ドイツでは特に免許がないととても不便です。
取れるなら早い段階で取得しておきましょうというのが、海外で長く生活した私からの助言です笑
現地で取得ってもちろん日本語ではないですし、最初はすごく不安でした。
でも、実際にやってみると思っているよりも意外といけるものなんですよね笑
免許取得までの流れ
ドイツで免許を取得する際の簡単な流れを紹介します。
- 車校に登録
- Theorieprüfung(学科試験)のための授業に参加
- Theorieprüfungのテストに合格
- 運転技術のテストに合格
- 免許取得
基本的には日本と変わりはないと思いますが、違う部分は学科試験合格後すぐに路上運転させられるということです。
それはさすがにビビりました・・・
日本では免許取得後でなければ、運転は認めらあれてませんが、ドイツではそれがある条件を満たせばOKなんです。
※ドイツでは親または親権がある方と一緒であれば、指定の運転ができる場所か敷地内であれば、運転の練習が認められてます。
指定の運転場所は【Fahren ohne Führerschein】で検索するとヒットします。
金額も5Euro / 30min , 10 Euro / 60min程度なので、もし練習したい方は事前に練習してた方が安心です。
免許の種類
免許の種類はこの4つがメジャーです。
もちろんもっと細かくありますが、一般的はこの4つです。
自分の目的に合ったコースを選ぶのですが、大体の方はKlasse B (PKW)を選択するのではないかと思います。
普通の自動車に乗るつもりだったので、私もこのKlasse Bを取得しました。
- Klasse B (PKW)
- Klasse A (MOTORRÄDER)
- Klasse A1(LEICHTKRAFTRÄDER)
- Klasse C(SCHWERE LKW)
まずは、車校に登録
ドイツで免許を取得するにはまず、車校に登録をしなければいけません。
車校はドイツ語でFahrschule:運転の学校(直訳)といます。
大体は近くの車校に通うのが一般的なので、ネットで【Fahrschule + 住んでる街】を検索すればすぐヒットします。
※車校によってはマニュアルのみで、オートマチックをしてないところもあるのでそこは注意ポイントです。
ドイツには基本マニュアルの車が多く、オートマチック車は日本に比べかなり珍しいので大体の方はマニュアルを取得します。
【車校に関したドイツ語】
・Fahrschule【ファール・シューレ】:自動車学校
・Führerschein【フューラー・シャイン】:運転免許証
・Schaltung【シャルトゥング】:マニュアル(ギアチェンジ)
・Automatik【アウトマーティック】:オートマチック
Theorieprüfung(学科試験)授業のための準備
車校に登録するとまずやらなければいけないことがあります。
- Erste-Hilfe-Kursと呼ばれる応急処置訓練の受講
- Sehtestbescheinigung(視力検査の証明書)の提出
応急処置訓練の料金は大体40Euroほどです。
7-8時間は拘束されるので、1日OFFの日でないと厳しいです。
授業の開始
登録準備が完了しますと、Theorieprüfung(学科試験)の授業に参加できます。
これは言ってしまえば、テストに特化した完全に普通の授業です。
実際にテストに出題される問題を解説しながら解いていきます。
最低基礎講座を12時間+2時間(追加プログラム)を受講する必要があります。
テスト問題は既に決まっていて、大体1000問ちょっとから30問をランダムに出題されます。
そのテスト問題は車校に入った際に、指定のアプリを購入させられるので、それで各自勉強していきます。
そのアプリは、試験問題そのままを勉強できるので、実際のところこれを丸暗記できれば合格できます。
1000問程度と問題数が多そうに見えますが、この問題の大半は見たらわかる問題や、読めば当たり前に答えられる問題があります。
3割程度は暗記しにくいややこしい問題さえクリアできれば、問題なく合格できると思います。
私は丸暗記派だったので、そのアプリをやりまくって、問題を見たら回答が自動に出てくるようにしました。
Theorieprüfungのテスト
Theorieprüfung(学科試験)はアプリで勉強した内容の1000問ちょっとから30問をセレクトされた問題が出題されます。
20問が基本的な問題(Grundstoff)で10問がその免許に必要になる特化した問題(spezifische Fragen)が出ます。
◉ 試験時間は45分
合格基準 10点落とすと不合格(約5問ミス)
- Sehtestbescheinigung
- Erste-Hilfe-Kurs
- Führerscheinantrag
- Ausbildungsbescheinigung
- Personalausweis oder Reisepass
- Kontoauszug bzw. Beleg über die Erstattung der Gebühren
このリストはネットで記載のあるものです。
車校に通っていれば、その間に必要なものは事前に車校に提出します。
そして、試験時にその必要書類を試験会場に持ってきてくれました。
なので、実際に試験に持参したのは、パスポートと試験の料金のみです。
試験の料金は、車校によって設定されている金額に相違はありますが、わたしのところは250EURでした。
試験会場に入ると、パソコンが一人1台用意されていて、パソコンに向かって試験を受けるタイプでした。
※昔はマークシートで行われていたみたいでしたが、調べたら2012年からパソコンまたはタブレットで試験が行われてるみたいです。
問題は本当にあのアプリから出題されていたので、問題を見ただけで答えが分かるくらい簡単でした。
試験も45分ありましたが、大体見直しも含めて5分内くらいで終わりました。
他の受験者もさすがに驚いてましたが、日本人であればこういったテストは得意分野だと思うので、ここはそんな苦なく合格できると思います。
試験を終えると試験官のに元に行き、試験の合否をもらいます。
運転練習で【嘘かと思ったら本当だった話】
ドイツではいきなり路上運転するらしいって聞いたことないですか?
通常であれば、免許の教習所内で運転からだと思います。
ですが、ドイツはいきなり路上運転が基本となってます。完全スパルタですね笑
ざっとこんな感じの流れで運転の練習をします。
まず、学科試験合格後、車校で運転の担当者と携帯番号を交換し、直接やりとりをします。
わたしの担当者が「街中のあそこ10時で」と言われ、そこに向かうといきなり運転席に座らされ、「君、運転したことある?」と聞かれました。
たまたま、前に車の輸送会社で働いていたので、運転の仕方などは軽く教えてもらってたのがここで役に立ちました。
「多少運転した経験がある」と言いました。
そしたら担当者が「じゃ、とりあえず行ってみようか」と言われ、いきなり街中を運転させられました。
運転できない人はどうするんでしょうね笑
3日後には高速を150キロで運転させられてます笑
ドイツの高速といえば、速度無制限ですよね。
高速入ってしまえば、ただ真っ直ぐ走るだけなので意外と走ってて怖さはなかったです。
一番怖かったのは、高速入る時です。
120キロ走ってる車の間に入り込まないといけないからです。
そのためにはこちらも、もうスピードで割り込みます。
最初はスピード出すのが怖かったのですが、担当者曰く「スピードを出さない方が逆に危ないらしい」
なので、入るときはアクセル全開でスピードを上げて割り込みます。
CHECK KlasseBでは運転時間を最低12時間超える必要があります。
- Überlandfahrt(郊外の運転):5時間
- Autobahnfahrt(高速道路):4時間
- Nachtfahrt(夜間運転):3時間
【料金】
料金は各車校によって差はありますが、基本的には下記の料金が大体の平均となります。
30 - 40 EUR / 45min
最低12時間以上の走行練習時間が必要なので、最低でも480EUR以上はかかる計算になります。
Fahrprüfung(運転技術テスト)
規定の走行時間を越して、担当者のGOサインが出れば、試験を受けることができます。
これに合格すれば、正式にFührerschein(免許)を取得の流れになります。
テストで通る道などは、事前の12時間の走行練習で車校の担当者と運転しているので、いつも通ってる道だなと感じれるはずです。
車の助手席に車校の担当者が座り、後部座席に試験管が座るタイプでした。
試験管が後ろからドイツ語で次に何をするのか、どこを通るのかを指示を出してきます。
まず最初は「スピードを出してから急ブレーキしろ」でした。
その後は、通常発進するのですが、ここでウインカーをしてから運転を始めなければいけません。
ですが、緊張もあってここの部分は忘れがちなので、気をつけてください。
費用はどうなの?
やはりみなさんが気になる部分は
「実際いくらかかるの???」
ではないでしょうか!
ネットの調べでは地域によって多少ばらつきはありますが、 1500 - 2000 EUR程度かなと思います。
Bundesland Durchschnittskosten Führerschein Bayern 1.700 bis 2.200 Euro Baden-Württemberg 1.900 bis 2.100 Euro Rheinland-Pfalz 1.700 bis 2.000 Euro Schleswig-Holstein 1.700 bis 2.000 Euro Niedersachsen 1.500 bis 1.900 Euro Hessen 1.500 bis 1.900 Euro Saarland 1.500 bis 1.900 Euro Nordrhein-Westfalen 1.500 bis 1.900 Euro Bremen 1.500 bis 1.700 Euro Hamburg 1.400 bis 1.600 Euro Thüringen 1.400 bis 1.600 Euro Mecklenburg-Vorpommern 1.400 bis 1.600 Euro Sachsen 1.300 bis 1.500 Euro Brandenburg 1.200 bis 1.400 Euro Berlin 1.200 bis 1.400 Euro Sachsen-Anhalt 1.200 bis 1.400 Euro
あくまで平均であって、運転技術が良くなく、何回も受講しなければいけない場合やテストに不合格した場合は、当たり前ですがもっと料金が発生します。
私は 1450EUR程度で終えてます。
支払いも一度にどんっと払うのではなく、受講するものに対してお金を払うシステムです。
最終的にこれくらいの金額になるので、最初に全額払うとなると大変ですが、もし途中で辞めたい方は気軽に辞められます。
まとめ
ドイツで免許を取得する流れは簡単に掴めたでしょうか?
基本的には日本と変わらず、車校に行ってテストを受けて合格したら、免許を取得できる流れです。
ただ1点、大きく違うところは、運転技術の練習の際は教習所ではなく、いきなり公道を走ることです。
多くのドイツ人の方は事前に親と練習していたりするので、若いうちから運転できる方が多いようです。
また、料金に関しても日本よりも少し安いかなと思います。
もちろん、知り合いの車校で受講する場合は割引してくれる可能性は非常に高いです。
私自身はかなりスムーズに運転ができたので、大体1450EURくらいで終えてます。
ちなみに、私が前に住んでた田舎の街では1000EURくらいで取得させてあげると言われてました。
知り合いに車校の友人がいたりすると、かなり安くできる場合があるので、もし知り合いがいるのであればそこで受講するのがベストかなと思います。
もしまだ免許を持ってなくて、ドイツで取得したい方は挑戦してみてください。
CIAO