ドイツでサッカー留学して私が実際に感じたドイツ人のサッカー面の特徴を紹介します。
私は事前に一般的な情報だけを知った状態で留学しましたが、現地でプレーすると想像よりも違う部分も多く、驚きました。
すでに知っている情報もあるかと思いますが、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
ドイツ人のサッカーの特徴
- キック力&シュート力がある
ドイツ人は日本人と比べ骨格的にも体が大きいこともあり、とにかくキック力とシュート力が桁違いです。
ブンデスリーグでプレーしているプロ選手だからに関わらず、下部リーグ(アマチュア)であっても明らかに違います。
ディフェンスの選手はワンステップでフォワードまで軽々飛ばし、アウトサイドキックがインサイドキック並みの威力と高さで蹴ります。
シュート力は言わずもがなですが、日本人のようなインサイドで正確に流し込むというよりは、とりあえずインステップでパワーでねじ伏せるといった表現の方が正しいかと思います。
インステップで蹴る分、シュートレンジも広く、ペナルティーエリア外からもシュートをガンガン狙ってきます。
シュートで終える意識がすごい高いです。
- 体が大きいのに以外と素早く、体力もある
ブンデスリーグやワールドカップで見ても欧州勢は基本身長が180〜190cm台がゴロゴロいます。
170cm台はむしろ小さいと言われるくらいです。
日本では身長が大きいと、反応が鈍く体力もないと思われがちです。
私は日本でも小柄で、足も速く体力あると言われる部類でしたが、
ドイツに来て、ドイツ人は大柄ながら俊敏性が高く、基礎体力も高いのが私の印象でした。
【日本人は小柄だけど俊敏で体力もあるから通用する】と言われています。
ですが、俊敏であれば誰でも通用すると安易な気持ちを持たないでください。
世界には大きくても俊敏な選手は腐るほどいます。
そして、私が感じた大きな違いは90分を通してドイツ人は試合の大事な場面になると、全力で走り切るパワーが違います。
日本人は一定のスピードで淡々とプレーする体力は優れていますが、連続する急なスピードチェンジなどに対応する体力(パワー)が比較的弱い気がします。
※これは次で説明する「日本とドイツのサッカーのプレースタイル」に深く関係していると思います。
- ドイツサッカーは縦に速く、迫力がある
日本はしっかり組み立てて崩していく戦術が基本的です。リスクを取らないのが基本ベースです。
そのため、攻撃スピードの強弱があまりありません。
それに反して、ドイツサッカーはとにかく縦に速いのが印象です。
もちろん後ろで組み立てていくこともありますが、シンプルで速く、ゴールを奪うサッカー戦術を好みます。
② ボランチまたはトップ下に落としてサイドスペースにパス→
③ センタリング →
シンプルでかなり速い攻撃になりますが、
実際にはこう上手くは行かないことも多く、ボールロストが多いのも事実です。
ですが、展開が速く、勢いに乗れば迫力がすごく、見応えがあります。
ドイツでは上記のプレーの流れをするために、ポストプレーが得意な体の大きいFWか足の速いサイドプレーヤーは重宝されやすいです。
- 1対1の勝負を大事にする、シュートで終わる
ドイツでは1対1を特に大事にします。ブンデスリーグでは1対1の勝率を開示するほどです。
試合中でもeins gegen eins(1対1)をよく耳にし、
オフェンスがドリブルで抜いても、デフェンスがスライディングでボールをカットしても盛り上がります。
ですが、勝負から逃げれば、観客やチームメイトからも「なんで行かないんだよ!」と罵声を浴びせられることもあります。
難しい体勢でもいけると思ったら迷わずシュートで終わります。
日本では
などそんなことがまず頭に浮かびます。
なぜなら、多くの選手がシュートを打ち、外すこと(チャレンジしたこと)に対してガヤガヤと文句を言われた経験をしてきているからです。
海外では、チャレンジしない選手のことを嫌います。
シュートを打たないとゴールは入らないし、1対1も勝負しなければ場面も打開できません。
シュートでしっかり終われば、入らなくても「よく打った!次に切り替えよう!」と逆にそのチャレンジ精神を讃えてくれます。
勝負から逃げていると監督やチームから信頼を失い、試合に出るチャンスすらもなくなるので、積極的に行きましょう。
好まれる選手はチャンスを多く作り、ゴールに直結する可能性を持っている選手です。
- 想像より足が伸びてくる
ドイツ人は体格が良く、背が大きい分、手足も長いです。
海外の選手は日本の選手より足のリーチが大きく、日本の感覚でドリブルやパスをしていたらカットされやすいと聞いたことがあると思います。
実際にプレーしてみて、その通りだなと率直に思いました。
さらに、自分は背が低く小柄であったため、よりそれを感じました。
そのため止まってボールを受けることは絶対に避けてました。
背負った状態では後ろからぐっと押されたり、足を伸ばされたらカットされる可能性が高くなるからです。
日本では振り向く時間とスペースを与えてくれますが、海外ではボールと足にガツッと(ファール覚悟で)くるので、非常にやりにくいのが印象的です。
仮にかわせたとして、その後、ファール(服を引っ張るか足をかける)で止めて来るので、気を抜かないでください。場合によっては怪我につながる可能性があります。
ですが、ガツッと来る分、上手くかわせれば大きなチャンスになります。
- ファールの誘い方、もらい方がうまい
ドイツ人は強靭な肉体を使ってゴリゴリ行きそうなイメージですが、ファールもらえそうな時は以外と簡単に吹っ飛ぶことがあります。(痛くないけど大げさに痛がる)
日本では「体張って倒れるな!痛がるな、倒れたらすぐ立ち上がれ!」と指導されます。
確かにそれも大事です。
ですが、場面によってはシミュレーションを上手く使うことが大事です。
例えば、自分がボールを失いそうな不利な場面やゴール前、または時間稼ぎをする時です。
日本では時間稼ぎも基本的あまりしませんが、ドイツに限らず海外では、
時間の許す限り大げさに倒れて時間を稼ぎます。
勝利への貪欲さが根本的に違います。
まとめ
日本だけでサッカーしていると日本だけの感覚になってしまっていて、世界に通用しない技術や能力になってしまいます。
世界に通用するサッカー選手になるためにも、若い間に一度は海外を経験することをオススメします。
最近では、子供ながら海外遠征が頻繁に行われている時代です。
その経験は必ず今後のサッカー人生に役立ちます。
留学生の中には海外でプレーしたことをきっかけに日本でプロになった逆輸入の事例もあります。
国それぞれ特徴はありますが、どこの国でもゴールに直結できる可能性のある選手は重宝されます。
私自身、ドイツ海外遠征のオーガナイズ等も承っているので、ご興味やご相談があればお問い合わせ欄にてご連絡ください。
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