どうも中川です。
ドイツ生活を送る上で、この記事の内容はとても大事なことの一つです。
しっかり準備や対策をしていないと、真面目な話で本当に終わります。
事前に知っておくことで、しっかりとリスクヘッジをかけておきましょう。
毎年ドイツの物価が上昇しているのはご存知ですよね。
それに伴い、今回は特に光熱費がグーンと上がりました。
ドイツの記事では"Nebenkosten-Schock"(光熱費ショック!!!)と表現されるくらいです。
今回はこの光熱費関した大事な内容を書いていきたいと思います。
日々ちょっとした工夫で、思わぬ高額な出費を防ぐことができます。
- Nebenkostenとは何か?
- 追加請求に備えてできることは?
Nebenkostenとは?
そもそもNebenkostenとは何でしょうか?
Nebenkostenとは簡単いうと家賃以外にかかる費用のことです。
電気やガスがこれにあたります。
さらに場所によっては駐車場料金・階段の掃除・雪の除雪費用なども含まれます。
部屋を探す際に、Kalt-,Warm- Mieteという言葉をよく目にすると思います。
Kaltmieteとはいわゆる家賃のみの金額
WarmmieteとはNebenkostenを含めた合計の金額となります。
当たり前ですが、Kaltmieteの方が安いです。
確認せず、サイトを見て安いからといって契約してしまうと、後からNebenkostenの料金が追加されます。
思っていた金額と違うということにならないように注意が必要です。
月々に家賃を支払う際にNebenkostenも合わせて支払うのですが、支払っている分を超えると約1年後に超過分の追加請求がきます。
Heizung(暖房)はどれ?
日本では暖房はエアコンが多いので、ドイツにくるとエアコンの少なさに気づきます。
ちなみに私の中の暖房は石油ストーブです笑。
小さい頃からずっとそれで育ちました。
さておき、ドイツでの暖房は壁側にある"白い横長いもの"です。
初めてドイツのホテルに泊まった際に、カーテンの裏に隠れている場合が多く、暖房の存在に気づかないことが多いです。
もう一度言います。
ドイツでは暖房は壁側にある"白いボディーのやつに数字のついたやつがあるやつです"
大体は窓の下に設置されていることが多いです。
白いボディーの横に数字の書かれたハンドルが付いているので、これを回すと暖房がつきます。
ただの数字だと、一体どれにすればいいのと迷いますが、ドイツでは数字によって設定温度が違います。
目安の温度は次の項目を確認してください。
家でできる簡単なコストを抑える方法
とはいえ、月々Nebenkotenを支払っていても、普通に生活していれば多くの場合は超えていくものです。
高額な請求にならないためにも家でできる気をつけるポイントを紹介します。
Nebenkostenが多くかかるのは夏よりも冬場です。
暗くなるので電気も長い間つけますし、寒いので暖房もつけます。
この時にいかに節約できるかが後々大きく変わってきます。
Heizungには0-5の番号が書かれていて、0は切れている状態で5はMAXの状態です。
※Heizung:暖房
ドイツの暖房にはThermostat(自動温度調節してくれる機能)が付いているので、数字を合わせれば、勝手に温度を調節してくれます。
0-5には一応こんな感じですとという温度の目安があります。
- 1は大体12度くらい
- 2は16度
- 3は20度
- 4は24度
- 5は28度
- 寒い部屋に入ってすぐ5にしない
- 定期的にガスを抜く
- 次の日もつける予定(冬場)0にしない
外から家に帰ってきたら家をぽかぽかに早くしたいので、5にしたい気持ちは分かります。
ですが、いきなり5にしても28度設定なので、【暖かくなるのに時間がかかる+でその分余計にHeizkostenが発生する】からやめましょう!というドイツの記事を目にします。
また、一度切ると、再度つけるのに大きな電力がかかるので、次の日もつけるなと思ったら完全に切らずに、1にしておくと無駄な電力を使わないので、節約できます。
下記は考えれば分かることだと思いますが、自分の確認のためにも書いておきます。
- バスタブがある場合は毎日湯につからない
- シャワーの回数を減らす・時間を短くする
- お皿洗う時は流しっぱにしない
- 洗濯はまとめて行う
- 電気をつけっぱなしにしない 等
月々多めにNebenkosten払うことで防げる
家でできることはしっかりとして、節約をしましょう。
とはいえ、頑張っていてもやはり追加料金は生活している以上、発生してしまいます。
気持ち程度ですが、少し楽になり方法があります。
それが、月々のNebenkostenを事前に多めに払っておくということです。
元々Nebenkostenは超えた分は払い戻しがあります。
ですが、近年ガス・電気代の高騰で支払った分を超えることが増えてきたために、Nebenkosten-Shockという言葉が出てきました。
通常、電気代の追加料金は、家賃の2ヶ月分程度だと言われています。
なぜ事前に多めに払うことを勧めるかというと、月々の出費が把握できていると対応しやすいですが、予想外な突発的な出費はメンタル的にやられるからです。
100や200くらいでしたら、まだいいですが、例えばこれが1000EURをゆうに越えるとどうですか?
たとえ準備していたとはいえ、4桁になると厳しいです。
多めに払うことで、驚くほどの追加請求にならない可能性がグッと高まります。
急すぎて支払いができない場合
準備しておらず、支払いができない場合はどうなるでしょうか?
請求は手紙で来る場合が多いです。
基本的に大家から来た追加請求は30日以内に支払いを済ませる必要があります。
こちらが支払わない場合はこのような流れになります。
- 追加分の請求
- 大家と面談・相談
- Mahnung(更なる追加料金)
- 退去命令
無視に無視を続けると部屋を退去させられます。
まず、請求書が来たら30日以内に払いましょう。
ですが、いきなり1000EURなんて払えない・・・
まず大家に払えない旨を伝えて、現状これくらいなら払えて(例えば500EUR)これくらいの期間で払い終えるから待って欲しいとしっかりと伝える。
大家も家から人が出て行っては欲しくないですし、人と人の関係ですから、相談すれば厳しくない罰の場合もあります。
何も伝えず、支払いの延滞をすると最初にMahnungと呼ばれる追加の罰金が届きます。
これをさらに無視すると退去させられる流れになります。
Mahnungになったりすると次部屋を探す時の足枷になったりする可能性があるので注意しましょう。
まとめ
ドイツで生活する上でHeizung問題はとても大事なことです。
事前に準備していないと、1年後にくる追加請求で死にます。
来年のために1000EUR以上貯めておこうは難しいので、月々の支払いを多めにしましょう。
払い過ぎた分は返金がありますし、多めに払っておけば自動的に貯金しているのと同じ感じになります。
必要経費は先に出しておかないとあるものは使ってしまうのが人の心理だと思うので。
年々物価も上昇してきて、かつてのドイツよりも生活的に厳しくなってきます。
締めるところはしっかり締めて、夏のバカンスに向けてお金を貯めて乗り切りましょう。
CIAO