どうも中川です。
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この度3年間勤務した旅行会社HISを退職いたしまして、ドイツのマインツにある日本食のコックに転職しました。※なぜコックになったかはまた改めてご報告します。
サッカーを引退してから初めての社会人生活をHISでスタートできて嬉しく思います。
サッカーしかしてこなかった私にとって、最初は社会人として新たな道に進むこと(社会の適応)は本当に難しかったです。
まず、8時間椅子に座ってパソコンを見る行動すら私にとって最初の苦難でした。
なんせ外で走り回っていたので、そんなじっと座ってパソコンを見る経験がなかったもので笑。
この誰でもできそうなただ椅子に座り続けて仕事をする社会人では当たり前のことが私にとって最初の難関でした。
ですが、人は徐々に置かれる環境に慣れてくるのもので、最初は冷や汗や頭痛がありましたが、1ヶ月を過ぎる頃にはだいぶ慣れました。
さておき、今回は旅行会社に勤めてよかったことやこれはキツかったなと感じた部分を紹介していこうと思います。
中川のエピソード踏まえて知りたいよって方は順番に読んでください。
ポイントだけ飛ばし読みしたい方は目次のまとめをクリック!!
高卒の私が何を武器に採用されたのか
旅行会社HISといえば誰もが知っている大手企業です。
日本では倍率も高く非常に人気の職業となってます。
なぜ私が現地のHISで採用してくれたのかを自分なりに分析してみました。
自分の強みはドイツ在住が長く、サッカー選手としてプレーしてきた経験があることです。
また、サッカーの留学会社のお手伝いもしていたので、これを強みに押していきました。
やはり高卒であるマイナスポイントをいかにカバーできるかが大事でした。
人とは同じでは、間違いなく私は採用してくれないので、人とは違うところで勝負しました。
- 現地の言葉がわかる
- 現地に長く在住していて情報がある
- サッカーしてきた特化した分野がある
- 忍耐強い
現在はサッカー選手のセカンドキャリアが問題になってます。
大卒であればいいですが、高卒になるとなかなか厳しいのが現状です。
高卒でも、人とは違う何かを身につけたり経験したことは大きなメリットの一つになる可能性があります。
夢を叶えるために必死になった経験はいつかいい部分として必ず活きてくるので、まず今を一生懸命プレーしましょう。その中できっとその場面場面で見えてくることや見え始めるキッカケになります。
やり続けなければ見えてはこないので、しぶとく貪欲に。
社会人になってよかったこと
社会人になってよかったこと
- 社会人マナーを学べる
- メールの書き方がうまくなる
- 相手に言いたいことを簡潔に言う力が身につく
24歳で入社したのですが、歳も歳ですので中途採用枠でとられました。
まず、新卒で最初に学ぶ社会人マナーを私はずっとサッカーしかしてこなかったので全くわからなかったです。
世の中はそんな甘くはなく、周りは"新卒ではないので、できて当たり前"の接し方できます。
パソコン使い方(エクセルやワード)、上座下座や名刺の渡し方や、人にお願いする時の頼み方、きれいな謝り方など笑。
こういった当たり前のことすらわかりませんでした。
同僚はすぐにパッと終わらせていましたが、この圧縮ファイルを解凍してと言われた日には目が・・・になったのを今でも覚えてます。
ファイルを解凍??? 意味不明でした。
まず、敬語って”です・ますをつけるだけ”と思っていたので、会社に入っていろいろな言い回しがあるなと思いました。
1メールは手数をかけない
圧倒的に上達したのが、メールの書き方です。
これにはエピソードがあります。
私の最初の上司はほんとに細くて、すべてのメールをかなりチェックされてました。
言われたメールの点数変化はこちらになります。
「中川さんこのメール15点」
↓
「中川さんこのメール40点」
↓
「中川さんこのメールおしい80点」
↓
「中川さんこれパーフェクト!」
- わからなければ、とりあえずググる
- 上司や同僚のメールを観察する
- 相手側の返信メールを観察する
- いいなと思った言い回しをとにかくパクる
回数を重ねるたびに徐々に点数もよくなり、何も言われないようにしようとその都度グーグルで調べたり、同僚や上司のメールをパクって自分のメールに取り入れたりしてました。
一定ライン成長するまでは人から正解をパクってそれをいかに早く自分のものにするかを心がけてました。
同じミスはしないように、ミスした部分は書き留め、デスクの上に書き置きしたりしてました。
よく、上司から言われたのは、手数が増えるメールは美しくない。
簡潔にわかりやすく質問が返って来ないメールを送れ!!!です。
本題に進みたいのに受け取った相手が「これってどういう意味だろう?」とか「この場合はどうなりますか?」と再び質問として返ってきてしまう場合です。
2例えば、どんな返し方???
例えば、ホテルの見積もりがきたとして、ただ料金だけを返すだけでなく、他にどういった情報を必要としているのかを考えます。
- 指定したホテルは本当にそれか確かめる為にも【名前 URL 住所】
- 料金提示の際は【これは1泊朝食込み】なのかそれとも【全部の料金なのか】
- キャンセル規定はいつなのか
- 都市税はかかるのか、それともすでに含まれているのか
- チェックイン時間に指定がある場合は伝える
- ミニバーは無料かそれとも有料か
- 駐車場の有無(車で行く方)
車で行くのですが駐車場はありますかの質問に対して、通常あれば駐車場あります。の回答で問題はないように見えますが、お客様は追加でこういう情報を後から聞いてきます。
・無料か有料か?
・営業時間は?
・事前に予約は可能か?
・予約できない場合は、もし満車の場合はどこに停めればいいのか?
こういった内容を含めて、一回で相手の欲しい内容を予測して返信することで、相手も一度のメールの確認で済むのでメールを遡って見る必要がなく、行き違いやミスもなくなり、非常に効率的です。
会社に入って頭に刻み込まれたテンプレートの言い回し。
一番上の五月雨式ってかっこいいなと思ってパクりました。
ただの自己満です。笑
- 五月雨式に申し訳ございません。
- こちら大変お手数ですがご対応よろしくお願いいたします。
- 一度進捗状況をご共有いただけましたら幸いです。
- 迅速なご対応ありがとうございます。
3言いたいことは簡潔に
業務が忙しいため、上司や同僚に質問やお願いがある時は、簡潔に伝える必要があります。
最初言われたのが、「前置き長すぎ!で、結局何が言いたいの?」と言われました。
この言葉を踏まえて、相手は結局何をして欲しいのかを先に知りたいのだと感じました。
過程を長く伝えるよりも結果をぱっと言った方が話がまとまりやすくなります。
① ・・・の件でご相談がありますが、お時間よろしいでしょうか?
→ 相手にどんな内容か想像させることでなんの話かイメージができるので、突然話すよりも一個クッションを入れることでスムーズに会話が進んだかなと経験して思いました。
② 結論から言うと・・・です。
③ 私的には・・・と思いますが、どう思いますか?
→ まず結論からいうことで時間の限られた相手に直接内容(欲しい結果)を伝えることができます。
これどう思いますか?だけだと、投げやりの質問でただ回答待ちの人になってしまうので、質問する際は必ず、私ならこうしますが、いかがでしょうか?と自分の考えも踏まえて質問してました。
このトレーニングの積み重ねで、言いたいことを簡潔にまとめて相手に伝える力が徐々に培われてきました。
これはもともと私が本当に苦手だった部分なので、この経験ができたことは今の自分にとって大きな財産となりました。
旅行会社に勤めてよかったこと
旅行会社に勤めてよかったことは
- 観光地に詳しくなる
- 旅行業界の用語を知れる
- 手配の裏側を知れる
1実際に自分目でみて感じ取る"本物の知識"を手に入れろ
旅行のプロフェッショナルとして、お客様にご提案や何か現地で問題が起きた時に速やかに的確な指示が出せるように普段から旅行地のおすすめ(観光スポット、レストラン、ホテルなど)を調べたり、実際に行ってみたりしました。情報収集も頻繁にし、自分の中で更新していけるように心がけてました。
普段見過ごしていたスポットや情報でも
「もしかしたらお客様が必要な情報になるのかもしれない」と
とにかくプライベートの旅行先では忙しいです。笑
観光地でも日常の生活でも、真っ直ぐしか見えていなかった視野が少し上からものが見えるようになりました。
本気で心の底から旅行を楽しめてないかもしれませんが
「お客様の笑顔のためなら」という気持ちが勝っていて、気づいたらもうこれが習慣になってました。
退職したからといって、この先もやめることはないと思います。
ただネットで調べたことのみをお伝えすることは簡単にできますが、”本物の知識”はやはり実際に現地に足を運び自分の目で見て感じることでしか伝えることはできないと実感しました。
2おそらくこれからは使わないであろう単語
旅行業界ならではの用語がいくつかあり、担当の業務によって頻繁に使う用語に違いがあると思います。
私はホテル担当でしたので、ホテルに関する用語はよく使ってました。
- これNo Show/Go Showですね(予約したのにきてない/予約してないのにいったの・・・)
- これPENDで(一旦ストップで)
- STRRQで(強いリクエスト)
- No Voucherですね(バウチャーなし)
ホテルと連絡することも多かったので、カテゴリーの省略名や部屋のタイプの種類、そしてホテルにお部屋のリクエストの仕方などいろいろと学びました。
飛行機を自分で調べる際にも3レターコードで調べられるようになったのも今後使えるいい経験です。
3裏方になって初めて気づくこと
予約の時は非常に簡単であなたは窓口やインターネットでポチッとするだけで予約が取れます。
ですが、その裏では多くの人がその予約を確実のものにする為に必死に働いてます。
お金を払っているのだから当たり前でしょう!!と思っているかもしれません。
かつての私はそう思ってました。
こうやって裏方の立場になって初めて"こんなに大変な作業だったんだ"と気づくこともあります。
確実にお客様の要望や予約を提供できるように何度もチェックして、漏れのないようにしてます。
これはレストランとかでも当てはまっていて、レストラン業で働いてみて、初めてきつさや辛さを知りました。
例えば、かつての私であれば、自分の料理が遅い時
「おせーぞ!どうなってるんだよ!早く持ってこいよ」と思ってたり、強めに言ったりしてました。
ですが、今では「すいません。私の注文厨房に入ってますか?」など柔らかく聞いてみるや、今忙しいんかなとか考えるようにしてます。
そういったことは実際に働いたことがないと感じることはできません。
仕事のきつさを知っているので、ウエイトレスさんにキツくあたったり(チップ払わなかったり:海外のみ)、営業時間ギリギリにレストランに入ったりなどはしなくなりました。
もし営業時間ギリギリに入った場合は多めにチップ払うなどしてます。
旅行会社のこれがきつい
旅行会社に勤めてきつかったことは
- 緊急電話が鳴り響く
- 手配ミスで慌ただしい
- 繁忙期がきつい
- クレーム対応
入社して一番きつかったのが、勤務中に鳴る緊急電話です。※繁忙期は結構鳴ります。
緊急電話の音は通常の電話音とは違うのですが、まずこの音だけでドキッとします笑。
内容はいろいろあるのですが、多くはパスポートの紛失や、欠航や遅延、搭乗に間に合わなかったなどです。
どの質問が来るかわからないので、最初の頃はいつもヒヤヒヤでした。
緊急電話でもこちらで対応できる範囲とできない範囲があり、こちらで対応できない範囲がたまたまお客様が欲している内容だった場合は、怒鳴られて切られたりなどありました。
でも、緊急対応後でお客様から後日「あの時対応してくださって、本当に助かりました」などご連絡をいただいた際は、本当に嬉しかったです。
次は手配ミスや行き違いです。
一番やるせないのが、こちらはしっかり手配しているけど、お願いした会社のミスによって起きる問題です。
自分たちのミスであれば、こちらの非で納得ですが。
「行き違いがないように何度も確認したやーーーん」ってなります。
車両をお願いしたのにドライバーが時間通り来ないなど。
メールにはOKとエビデンス(証拠)もあり、こちらも事前に何度も確認済み。
でも、こういった問題は起きてしまうんです。
お客様にとっては関係のない話なので、すぐ謝罪と代案、場合によっては返金対応となります。
最後はクレーム対応です。
一番きつかったのはこちらのミスではないけどお客様が現地にいれば緊急電話は現地が対応します。
記録を確認していくと日本側のミスでどうしようもできなくて、ただ怒られるパターンのやつです。
まとめ
こんな高卒の私でもしっかりと仕事はできたと思っています。
最初はダメダメでしたが、日々改善を繰り返しているうちに会社のお荷物から会社に少しでも貢献できる社員になれてたのではないかと思ってます。
社会人になってよかったこと
- 社会人マナーを学べる
- メールの書き方がうまくなる
- 相手に言いたいことを簡潔に言う力が身につく
メールが上達する方法
- わからなければ、とりあえずググる
- 上司や同僚のメールを観察する
- 相手側の返信メールを観察する
- いいなと思った言い回しをとにかくパクる
手数が増えないように簡潔にまとめて送る(相手の欲している情報を組み込む)
- 指定したホテルは本当にそれか確かめる為にも【名前 URL 住所】
- 料金提示の際は【これは1泊朝食込み】なのかそれとも【全部の料金なのか】
- キャンセル規定はいつなのか
- 都市税はかかるのか、それともすでに含まれているのか
- チェックインは何時までにしないと"キャンセル扱いになる"可能性がある
旅行会社に勤めてよかったこと
- 観光地に詳しくなる
- 旅行業界の言葉知れる
- 手配の裏側を知れる
きつかったこと
- 緊急電話が鳴り響く
- 手配ミスで慌ただしい
- 繁忙期がきつい
- クレーム対応
結論、旅行しようよ
旅行するならHISで!!!
海外行くならWi-Fi忘れずにな笑 グローバルWiFi
旅行気分を味わいたい!
またはお土産買い忘れてもここで世界中のお土産を取り寄せられちゃう!
CAIO